membersexhibitionLinksblognews

« 2013年08月 | メイン | 2013年10月 »

2013年09月30日

コスモス━写された自然の形象 展

esteExh.jpg

●会 期  開催中~2013年11月17日(日曜)まで  10:00-18:00 休館日は毎週月曜
●会 場  東京都写真美術館  恵比寿ガーデンプレイス内  Tel:03-3280-0099
●観覧料  一般500円、学生400円、中・高生65歳以上250円
▼内 容
 本展では「写真の美しさはどこにある?」をテーマに、企画者が感じる写真の美のあり方を探ります。今回は、中国の古い思想を源にしながら、私たちの生活になじみ深い森羅万象を区分する方法━━木・火・土・金・水という5つの元素を手がかりに、29,000点を超える当館の豊富なコレクションのなかから、選りすぐりの写真作品を紹介します。
 私たちは、時に木について、単に樹木というだけでなく、ある種のシンボルや神木として接することがあります。また、火については熱狂や祭り、灯り、温もり、生命力、土は作物や結末、金は産業や欲望、水は潤いや生命の源、浄化といったように、いずれの元素においても多くの意味やイメージを付与しています。
 それらは私たちが古くから受け継いできた知恵や経験、思想に基づいており、自然に接するときのひとつの前提ともなっています。
 いま、木・火・土・金・水という古来の分類に沿って自然というものを見つめ直してみることで、思いもよらぬ新たな視野が立ち現われてくるのではないでしょうか。
 今回の展示が、作品をご鑑賞いただく際のひとつの道標のようなものとなり、当館のコレクションとの新たな出会いと発見をもたらす機会となれば幸いです。……学芸員/米崎清実

投稿者 ips_kanri : 14:11

2013年09月21日

鍵井靖章写真展 「なないろのうみ」

nanairoExh.jpg

●会 期  開催中~10月20日(日曜)まで
●会 場  ミュゼふくおかカメラ館  富山県高岡市福岡町福岡新559 Tel: 0766-64-0550
●観覧料(入館料に含む)  一般600円、大・高生300円、中・小生100円
▼内 容……2011年6月、品川にあるキヤノンギャラリーSで開催した「青い地球のカシュ」はたくさんの来場者を記録した写真展となった。展示作品を選定しているときに東日本大震災が起き、当初セレクトしていた作品をほとんど変え、"未来に残したい海の素顔" というテーマを軸に作品セレクトを再度行った。
 「青い地球のカシュ」の反響は大きく、まさに来場者の方に育てていただいた写真展となった。同時に私は震災直後の岩手県宮古市、大船渡市の海に潜っていた。
 傷ついた海底で、一匹の小さな生命「ダンゴウオ」に出会い、被災地の海を記録しつづけることを決意した。
 海中に残る人間生活の品々を撮影しながら、生き延びた生き物たちの姿を探し、また漁師さんが心配していた海藻の森などにも着目した。そして震災の海で新しく生まれる命をテーマに撮影をつづけた。また一方で海の怖さを知ると同時に、自然の持つ脆さも知った。
 海をよりいとおしく思い「夢色の海」と題して淡い海中世界を描いた。今回はこのような様々なテーマの作品を一堂に展示し、合わせて春先に取材した「富山湾」もお楽しみいただければと思っている。
     …………水中写真家 鍵井靖章

▼かぎいやすあき氏
 1971年兵庫県生まれ。大学在学中から水中写真家を志し、約20年間世界の海の生き物を撮影してきた。2003年日本写真協会新人賞。写真集出版多数。

投稿者 ips_kanri : 11:15