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2013年05月21日

日本写真の1968展  東京都写真美術館

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●会 期  開催中~7月15日(月曜・祝日)  10:00-18:00(木・金は20:00まで)月曜休館
●会 場  東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内  Tel: 03-3280-0031
●観覧料 一般600円、学生500円、中高生・65歳以上400円
▼展示概要……1960年代後半は、戦争、革命、暗殺など、世界中のあらゆる領域でこれまでの枠組みに対して根源的な問いかけと異議申し立てが行われました。写真においても、近代的写真が構築した「写真」の独自性とそれを正当化する「写真史」への問いかけがはじまりました。
 特に1968年は、「写真100年---日本人による写真表現の歴史展」、『カメラ毎日』での「コンポラ写真」の特集、『プロヴォーク---思想のための挑発的資料」の創刊、そして沸騰する学生運動は大学から路上へ、さらに農村へと展開し、闘争の側から撮影した写真群が巷に叛乱していくなど、今日の「写真」の社会的枠組みを考える上で重要な出来事が集中して現れました。
 本展では、「1968年」を中心にして、1966~74年の間で、日本で「写真」という枠組みがどのように変容し、世界を変容させていったかをたどり、「写真とは」「日本とは」「近代とは」を探ります。(プレスリリースより)

投稿者 ips_kanri : 16:42

「写真のエステ…五つのエレメント」 東京都写真美術館コレクション展

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●会 期  開催中~7月7日(日曜)まで 10:00-18:00(木・金は20:00まで)月曜休館
●会 場  東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内  Tel: 03-3280-0099
●観覧料  一般500円、学生400円、中高生・65歳以上250円
▼展示概要……石田哲朗学芸員
 18世紀ドイツの哲学者バウムガルテンは、「感性学」を意味する「エステティカ」Aestheticaという学問を提唱しました。このエステティカは、やがて近代日本に伝来して「美学」と訳されました。現在一般に普及している「エステ」または「エステティック」という和製語は全身美容術を意味しますが、もともとは18世紀西洋で生まれた「感性学」から派生しています。「エステ」はたんに人間の身体を美しく変える術ではありません。自然界の現象や、「私」の外にある様々なものを美しく感じ取る術であり、美しいと感じる「私」の心と感性をはぐくむ術でもありうるはずです。
 この展覧会では「写真の美しさはどこにある?」をテーマとして、29,000点を超える東京都写真美術館の豊富なコレクションのなかから、企画者である私が感じている写真の美の在り方を選び取り、五つのエレメントに分けて紹介します。「光」「反映」「表層」「喪失感」「参照」というエレメントを手がかりとして、19世紀の初期写真から現代写真まで、当館のコレクション写真をたどりながら、美をめぐるかずかずの表現に目を向け、そのたたずまいを味わい、趣を愛でてください。
 「写真」は文字通り「真を写す」と言いますが、写真から「真実」を知ることよりも、「美」の豊かな広がりを感じ取ることが時には大切なのではないでしょうか。
 「写真のエステ」をとおして、きっと今までとは異なる感性のチャネルが開かれてくることでしょう。

投稿者 ips_kanri : 11:57